名優イ・ソンミン主演。
シン・ハギュン、ユ・インナ共演(声優として)で贈る韓国式ドクター・ドリトル!
笑いと感動を盛り込んだエンタメ・スパイコメディ映画!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
SP国家情報局Mr. Zoo【韓国映画】キャスト一覧
2020年1月22日韓国にて公開(日本未公開)
上映時間:114分
監督、脚本:キム・テユン
「容疑者X 天才数学者のアリバイ」(脚本)「善悪の刃」など
【チュ・テジュ役】イ・ソンミン
動物嫌いのNIS(国家情報局)エージェント。
【アリ(シェパード犬)役】声:シン・ハギュン
テジュの相棒。元軍用犬。火薬にトラウマがある。
【パンダ役】声:ユ・インナ
盗まれたパンダ。
【ミン・スヒ役】キム・ソヒョン
NIS(国家情報局)局長。テジュの後輩。
【マンシク役】ペ・ジョンナム
テジュの後輩エージェント。おバカ。
【ソヨン役】カル・ソウォン
テジュの娘。
本作は日本映画をリメイクした「容疑者X 天才数学者のアリバイ」(なかなかの秀作!)の脚本を担当したキム・テユン監督による作品です。
主演は、ドラマ「ミセン」や映画「工作 黒金星と呼ばれた男」などで知られるイ・ソンミンさん。
本作ではこれらの作品のイメージとは違ったコミカルなキャラクターを演じている点が話題となりましたが、役柄と同じように犬が苦手だったというイ・ソンミンさんがどのようにしてアリ(役名)と親しくなっていくのかにも注目です。
そんなイ・ソンミンさんの相棒となるシェパード・アリの声優をシン・ハギュンさんが、誘拐事件の中心となるパンダの声優をユ・インナさんが担当している他、イ・ソンギュンさん、イ・ジョンウンさん、イ・スンジェさんなど豪華俳優陣が黒ヤギ、ゴリラ、ハムスターなどといった動物の声を担当しています。
これ以外にも多くの俳優たちが動物の声を担当しているのですが、誰が何役で登場するかは見てのお楽しみということで。
そして、おバカな後輩スパイ役を熱演しているペ・ジョンナムさん、主人公の後輩でありながら上司というキャラクターをキム・ソヒョンさん、獣医を夢見るの主人公の娘を子役のカル・ソウォンさんが演じ、おじさんスパイと犬という凸凹コンビを支えています。
この他にも、キム・ヨンジェさん、ヴィッド・リー・マキニスさん、パク・ヒョックォンさん、パク・チョルミンさんなどが脇役として登場するなど実に豪華なキャスティングとなっています。
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SP国家情報局Mr. Zoo【韓国映画】あらすじ
韓国NIS(国家情報局)のメンバーであるチュ・テジュ(イソンミン)は、韓中国交樹立25周年を記念するイベントの警備を担当することになります。
その際、中国から寄贈されたパンダのミンミンの護衛するも、突然襲ってきた謎の集団によってミンミンを奪われてしまいます。
その上、テジュは頭を強打してしまい、目を覚ますと何故だから動物の声が聞こえるようになっていたのです。
犬や猫はもちろん、水槽のなかの魚たちの声まで聞こえるようになったテジュでしたが、それを上司に話すも信じてもらえず任務からも外されてしまいます。
テジュは仕事に復帰するには拐われたパンダを探し出すしかないと考え、その能力を頼りに動物たちに聞き込みを行うことにします。
そんな中、パンダの行方を知るという元軍用犬のアリと知り合ったテジュは、協力してパンダ捜索をスタートするのですが・・・。
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SP国家情報局Mr. Zoo【韓国映画】みどころ
本作は豪華俳優陣が数多く出演したスパイコメディ映画です。
大の動物嫌いである国家情報局のエージェントが、ある日突然動物の声が聞こえるようになり周りからは変人のように思われてしまいます。この設定自体は珍しいものではないのですが、主人公がエージェントであるということもあり、アクションとコメディがうまくミックスされたエンターテインメント作品に仕上がっています。
シリアスな役柄を演じるイメージのあるイ・ソンミンさんが動物たちと奮闘し、相棒のシェパードやおバカな後輩エージェントと共にパンダの捜索を行うというユニークさに笑い、相棒との友情ドラマや娘との関係性に涙するという家族で楽しめる作品です。
数多く登場する動物たちの声を豪華俳優陣が演じているのも本作の魅力の一つなので、誰が何の声を演じているのかに注目してご覧下さい!
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SP国家情報局Mr. Zoo【韓国映画】感想・評価
おバカなスパイが活躍するコメディ映画。
ハリウッド作品などでよくありそうな設定ではありますが、そこに動物の声が聞こえるという、まんま「ドクター・ドリトル」な設定を付け加えたのが本作です。
ほとんどの動物たちを造形するVFXのクオリティー自体は正直微妙です。
でもそれによってパンダがカンフーを披露したり、メスゴリラがイケメンゴリラの写真を見て興奮したりといったコミカルなシーンを披露しているのは笑えましたし、他の動物たちのコミカルかつキュートな姿を見せてくれるなど、大人から子供まで楽しめる映画に仕上がっていました。
本作はおじさんスパイと様々な動物たちとのやりとりが魅力の作品で、そんな動物たちを有名俳優さんたちが演じているのもポイント。
「あんな大物がこんな動物役をやってるんだ」と思うと更に面白く感じましたね。
そんな中、人間のキャラクターの中で一番目立っていたのがペ・ジョンナムさん演じるマンシクで、どこか80~90年代の香港映画に出てきそうな雰囲気がツボでしたし、体を張ったコメディアンっぷりも最高でした。
動物の声が聞こえるという設定自体はありきたりですし、それゆえに先の展開も読めるのですが、そのベタさ加減こそが魅力の作品で、最近あまり見かけないコメディ映画として予想以上に好みでした。
韓国映画としてはかなり珍しいタイプの作品!
普段韓国映画を見ない人にこそおすすめしたいファミリー映画だと思います!
まとめ:ほとんどの韓国映画はエンタメ要素とメッセージ性が上手く融合しているのが特徴だと思うのですが、本作にはそういった要素は一切ありません。
ベタな設定と予想通りの展開に笑う。そんなシンプルさを楽しむべき映画です!
最後に
この映画を見た人のレビューを見ると反応はイマイチのようですね。
私としてはかなり楽しめた映画だったのですが、それは私が韓国俳優についてある程度詳しいからかもしれません。
主演のイ・ソンミンさんのコミカル演技からしてツボでしたし、シン・ハギュンさんやユ・インナさんといった主演クラスから、イ・スンジェさんといった大ベテランが可愛らしい動物の声を担当してるのも、その俳優さんについて知っていればより一層面白く感じるんですよね。
とはいえこの映画は、そんな予備知識なくとも素直に楽しめる作品だと思います。
ストーリーに斬新さや驚きは無いですし、笑いや感動についても実に王道なんですが、だからこそ幅広い人が楽しめるんだと思います。
声優やちょい役で有名俳優が沢山登場している点からも想像できるように、韓国では数少ないファミリー映画というコンセプトに俳優陣が協力してくれた作品なんだと思うんです。(あくまでも私の予想ですが)
このようなキャストはハリウッド作品ではよくあることですが、韓国でも本作のような分かりやすい娯楽映画がもっと作られるようになるといいですね!