「恋のスケッチ ~応答せよ1988~」のヘリ(Girl’s Day)と「大王世宗(テワンセジョン)」のキム・サンギョン主演!
下っ端社員から新社長に抜擢された平凡なOLが倒産寸前の会社を復活させようと社員たちと共に奮闘するヒューマンオフィスドラマ。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ファイティンガールMiss Leeキャスト一覧
原題:チョンイル電子 ミス・リー
全16話
平均視聴率:2.8%
最高視聴率:3.9%
放送期間:2019年 9月25日から2019年 11月14日まで韓国で放送
BS12にて2021年2月12日から放送予定(全22話)
演出:ハン・ドンファ
「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」
「バッドガイズ2~悪の都市~」など
脚本:パク・ジョンファ
【イ・ソンシム(ミス・リー)役】ヘリ(Girl’s Day)
平凡な下っ端社員。チョンイル経理部社員から突如代表取締役に。
【ユ・ジヌク役(ユ部長)役】キム・サンギョン
チョンイル電子営業部長。冷徹で無愛想だがツンデレな一面もある。
【パク・ドジュン役】チャ・ソウォン(イ・チャンヨプ)
TM電子チーム長。チョンイル電子再建のため同伴生産チーム長として派遣される。
【ク・ジナ役】オム・ヒョンギョン
チョンイル電子経理部チーム長。会社の資金を持ち逃げするが・・・。
【オ・マンボク役】キム・ウンス
チョンイル電子社長。典型的なワンマン社長。
【オ・フィリップ役】キム・ドヨン
チョンイル電子研究室長。オ・マンボク社長の息子。
【チェ・ヨンジャ役】ペク・ジウォン
チョンイル電子作業班長。
【ハ・ウヌ役】ヒョン・ボンシク
チョンイル電子営業課長。
【イ・ジンシム役】チョン・スヨン
ソンシムの姉。
【ファン次長役】チョン・ヒテ
TM電子購買管理チーム次長。
【ムン常務役】キム・ヒョンムク
TM電子常務。
本作は、市役所の税金徴収課を舞台とした斬新なお仕事ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を手掛けたハン・ドンファ監督によるヒューマンオフィスコメディです。
スポンサーリンク
ファイティンガールMiss Leeあらすじ
中小企業チョンイル電子の下っ端として雑用をこなしているソンシム(ヘリ)は、これといった特技もない平凡なOL 。
そんなソンシムがある日先輩の誘いに乗って自社株を買い取ったところ、そのとたんに会社が倒産の危機に陥ってしまいます。
しかもワンマン社長や件の先輩も逃げ出してしまい、ソンシムは借金だらけの会社に取り残されてしまうのです。その後、ソンシムと残された社員たちは自分達の中から新社長を選ぼうとするのですが、肝心の社長の息子は全くやる気がなく、その結果次の大株主だったソンシムが選出されることに。
一番の下っ端だった自分が社長に選ばれ、何をしたらいいのかと戸惑うばかりだったソンシムですが、次々と起こるトラブルに立ち向かっていくうちに周りの社員たちからの協力も得られるようになり・・・。
スポンサーリンク
ファイティンガールMiss Leeみどころ
本作は、倒産寸前の企業の新社長に突如任命された下っ端OLを主人公としたヒューマンオフィスコメディです。
これまでお茶くみや雑用しかしてこなかった平凡なOLソンシムが、逃げ出したワンマン社長の代わりとして新社長に抜擢されてしまうというコミカルな設定は実に韓国ドラマらしいものですが、借金だらけの会社再建に奮闘する流れや、ソンシムの頑張りに影響される周りの社員たちや彼らの成長ドラマなどはお仕事ドラマの王道で 、韓国ドラマにありがちなあり得ないキャラクターや展開がないのが特長となります。
韓国ドラマをよく見る人からすると物足りなく感じたり地味に思えるかもしれませんがそれが逆に新鮮で、努力・成長・人情といった定番の要素が韓国ならではの社会事情の中で上手く描かれています。
突拍子もない始まりかたをする作品なので、その後も怒濤の展開になるのかとおもいきや、普通の日々の中で生きる人々の姿が丁寧に描かれていて共感度の高い内容となっています!
スポンサーリンク
ファイティンガールMiss Lee感想・評価
韓国ドラマに出てくる企業といえば、財閥や若手の天才イケメンが起業したIT企業といったものがイメージされると思いますが、本作の舞台となるチョンイル電子は倒産寸前の中小企業です。
この時点で韓国ドラマとしてはかなり珍しいのですが、その上登場人物はいかにも中小企業な制服を着ていたり(ド派手なファッションは控え目)、他の作品に登場するようなあり得ない人物もいなく、かなり日本的な作りのお仕事ドラマになっていました。
とはいえ末端社員が突如社長になったり、そんな平凡な若者が意外なリーダーシップを発揮して潰れかけの会社を復活させたりと、実に韓国ドラマらしい劇的展開もちゃんと備えています。
日本の場合(例えば池井戸潤作品など)は、中年のおじさんが主人公で、それをサポートとする役として女性が登場するのが基本ですが、本作の場合は設定や展開に新しさはないのに20代の女性が主人公ということもあってか意外に新鮮に感じました。
韓国ドラマの場合だと、企業が舞台でも犯罪ものや社内恋愛などがメインになることが多いので、この日本ではよくある設定や展開が意外と目新しく映るんですよね!仕事そっちのけで恋愛する流れに突っ込みを入れたり、会社内部での権力闘争や過去の事件の真相について調べる展開に飽き飽きしていた人にはもってこいの作品かもしれませんね。
まとめ:他の韓国ドラマと比べると地味な印象がある作品ですが、奇をてらった展開やあり得ないキャラクターが登場しない分共感しやすくなっています。
池井戸潤作品とは違った形のお仕事ドラマの正解!
最後に
冒頭の展開からイメージされるものはよくある韓国ドラマといった感じだったんですが、その後の展開はいわゆる池井戸潤作品的なもので、倒産寸前の会社を社員たちが一致団結して建て直すという実に日本的なものでした。
しかし本作が池井戸潤作品と違う点は、主人公が若い女性だということです。しかも優秀とされる人物でもお金持ちや飛び抜けて美人というわけでもなく(ヘリが美人じゃないという意味ではなく、キャラクター的には地味という意味ですね)、雑用しかしてこなかった一番の下っ端が懸命に頑張ることでやる気を失っていた周りの社員たちの心を打つという昭和的なスポ根設定なんですね!
この内容の主人公が男ならよくあるパターンとなるんですが、女性にしたことで暑苦しさは薄まりますし応援したくなる要素も強くなっているんですよ。やっぱり韓国の成長ドラマの主人公はヒロインに限りますね!!