アカデミー賞受賞作「パラサイト 半地下の家族」のチョ・ヨジョン主演、「復活」「魔王」の脚本家・監督コンビによる最新作!
親と子の真の姿を校内暴力を通して生々しく描いた衝撃のヒューマン・サスペンスドラマ!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
凍てついた愛【韓国ドラマ】キャスト一覧
原題:美しい世界
平均視聴率:3.785%
最高視聴率:5.785%
韓国放送期間:2019年4月5日~2019年5月25日(全16話)
演出:パク・チャンホン
「復活」「魔王」
「サメ ~愛の黙示録~」
「記憶~愛する人へ~」など
脚本:キム・ジウ
「復活」「魔王」
「サメ ~愛の黙示録~」
「記憶~愛する人へ~」など
【カン・イナ役】チュ・ジャヒョン
ベーカリー経営者。ムジンの妻でソノの母。
【ソ・ウンジュ役】チョ・ヨジョン
専業主婦。ジンピョの妻でジュンソクの母。イナの同級生。
【パク・ムジン役】パク・ヒスン
高校の物理教師。イナの夫でソノの父。
【オ・ジンピョ役】オ・マンソク
教育財団理事長。ウンジュの夫でジュンソクの父。
【カン・ジュンナ役】イ・チョンア
イナの妹
【パク・ソンホ役】ナム・ダルム
中学3年生。イナとムジンの息子。
【オ・ジュンソク役】ソ・ドンヒョン
中学3年生。ウンジュとジンピョ息子。ソノの友人。
「復活」「魔王」「サメ~愛の黙示録~」などのヒット作を手掛けてきたパク・チャンホン監督とキム・ジウ脚本家コンビによる最新作!
本作と同様なテーマを描いた2018年の大ヒットドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」と同じJTBC作品で、ケーブルテレビドラマ作品としては比較的高い平均視聴率3.785%を記録しました。
本作のOSTには、「ハウン、ハンビン/ Over The Moon」をはじめ、「タイガーJK、Bizzy/A Beautiful Lie」「キム・ギョンヒ(April 2nd)/Tears Of Love」などの楽曲が使われています。
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凍てついた愛【韓国ドラマ】あらすじ
ある皆既月食の夜、学校の屋上から中学3年の生徒が転落する事故が起きます。
その生徒パク・ソンホ(ナムダルム)は意識不明の重体となり、両親は医師からこのまま植物状態になる可能性があることを告げられショックから泣き崩れてしまいます。
その上、ソンホが転落したのはいじめによる自殺だと警察に告げられ、更なるショックを受けることに。
しかし、ソンホの両親であるパク・ムジン(パクヒスン)とカン・イナ(チュジャヒョン)は、息子が自殺するわけがないと信じ、この事故の真実を明らかにしようと行動をはじめます。
ところが学校側は世間からの悪評を避けるため自殺として早々に片付けようとし、警察もまともに取り合ってくれません。
そんな中、ソンホの親友であるジュンソク(ソドンヒョン)の母親ウンジュ(チョヨジョン)がお見舞いにやってきます。
ウンジュはイナのためにも捜査に協力すると言うのですが、裏では証拠となりそうなものを捜し出そうとしていて・・・。
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凍てついた愛【韓国ドラマ】みどころ
本作は校内暴力を軸に、学校や親たちの闇の部分を描いた社会派ヒューマンドラマです。
学生が屋上から転落したことで、その事故の真相を探ろうとする両親と、学校の悪評を立たせまいとする学校、そして転落した生徒の友人とその両親による不審な行動など、一つの事故からこれまで信じていたものが次々と音を立てて崩れていくことに。
このドラマは事故の真相を探ることだけがテーマではなく、その裏に隠された家庭の問題や閉鎖的な学校という空間、そして真実を闇に葬ろうとする隠匿体質の社会などについても描いており、子供はもとより、家庭や子供達が通う学校、そして教育に携わる機関や警察などの腐敗といった大きな社会的メッセージも込められています。
作品全体に嘘や隠蔽、裏切りに嫉妬などといった重苦しいものが渦巻いているんですが、そんな事件を通して夫婦の絆が深まったり、見ていて応援したくなる謎解きの展開があったりと、家族ドラマやサスペンスとしても楽しむことが出来るのが特徴です。
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凍てついた愛【韓国ドラマ】感想・評価
子供の自殺をテーマにした作品はこれまでにもありましたが、本作は自殺の原因探しをするだけでなく、その裏に隠された様々なものを描き出していくというスケールの大きな作品でした。
学校や警察をはじめとする組織の腐敗であったり、その組織の隠蔽体質なんてものも描かれている他、世間体を気にする親のエゴや、家庭や学校はもとより友人関係などにも苦悩する子供達などの真の姿などを描くことがテーマにされていました。
分かっていたつもりで知らなかった学校での子供の姿、一見すると完璧に見えた家庭の真実、そして学校という子供達の生活の内大部分を占める学校という閉鎖的社会など、誰もが共感することの出来る事について考えさせられます。
テーマがテーマだけに共感もしやすいですし、琴線に触れるところも多々あったのですが、いかんせんこのような内容は近年ニュースなどでも度々扱われていたりするので、ドラマとして割り切って見ることが出来ず視聴するのが辛くなりましたね!
作品やテーマは素晴らしいと思いますし、出演俳優陣の演技力も素晴らしかったのは間違いないのですが、あまりにも重いですし見ていて気分が滅入ってしまったんです。
個々のシーンや、人としての有り様を問うテーマ、終盤にかけてどんどん証拠が見つかっていくエンタメ的展開など面白いところもありましたが、私が今見たいジャンルではなかったというのが正直なところですかね。
最後に
親、子供、学校、警察などが見事に噛み合っておらず、すべてが偽りでその結果悲しい出来事が起きたり、それを隠蔽しようと動く流れはリアルかもしれませんが見ていて気持ちのよいものではありませんでした。
私とは違ってスゴくいい作品だったと評価する方も多いようなのですが、内容が内容だけにやはり好みが分かれる作品なんだと思います。
重苦しいテーマをリアルに受け止めすぎて辛くなる方と、そこから一歩引いて考えれる方とに二分されますかね!