チェ・スヨン(少女時代)映画初主演作!
よしもとばななによる同名の短編小説を日韓合作で映画化したハートフルドラマ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
デッドエンドの思い出【日韓合作映画】キャスト一覧
日本公開日2019年2月16日
韓国では2019年4月4日公開
上映時間:90分
監督、脚本:チェ・ヒョンヨン
短編映画「その後」など
原作:よしもとばなな
【ユミ役】チェ・スヨン(少女時代)
恋人に会うために韓国から来日した女性。
【西山役】田中俊介(BOYS AND MEN)
古民家カフェ&ゲストハウス「エンドポイント」のオーナー。
【テギュ役】アン・ボヒョン
ユミの恋人。名古屋で働いている。
【ユジョン役】ペ・ヌリ
ユミの妹。
【ジンソン役】トン・ヒョンベ
名古屋で働いているユミとテギュの友人。
【ニコ役】イ・ジョンミン
エンドポイントの従業員。
【アヤ役】平田薫
名古屋でテギュと同棲している女性。
【チェン役】若杉 凩
エンドポイント常連の中国人女性。
よしもとばななによる同名短編小説を新鋭チョン・ヒョンヨン監督が映画化。
監督にとってはこれが長編デビュー作となります。
舞台は名古屋ということもあり日本語が堪能なスヨンが起用され、本作が映画デビュー作かつ初主演作となりました。
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デッドエンドの思い出【日韓合作映画】あらすじ
恋人テギュ(アンボヒョン)と遠距離恋愛中の韓国人女性ユミ(少女時代スヨン)は、疎遠がちになってしまったテギュを心配し彼の暮らす名古屋へと会いに行くことに。
テギュとの連絡がつかないことから友人に住所を聞き出したユミは、直接彼のアパートを訪ねることにします。
しかし、そこには見知らぬ女性(平田薫)が暮らしており、彼女からテギュと婚約していることを知らされます。
突然のことに驚き、あてもなく街をさまよったユミは、やがてエンドポイントというゲストハウス兼カフェにたどり着きました。
しばらくゲストハウスに逗留することを決めた彼女は、居心地のいいカフェの雰囲気や、オーナー西山(田中俊介)をはじめカフェの常連客たちの人柄に癒され、次第に心も癒されていき・・・。
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デッドエンドの思い出【日韓合作映画】みどころ
本作は、恋に破れたヒロインが新たな一歩を踏み出すまでの過程を描いたハートフルストーリーです。
原作は作者も認める名作であり、それを日韓のアイドルグループメンバーを主演に向かえて名古屋を舞台に映画化されました。
華やかな恋愛ドラマや、感動のヒューマンストーリーといった作品ではありませんが、国境を越えた人と人の結び付きであったり、さりげない優しさやありがたいお節介などが描かれていて、ヒロインのみならず見るものも癒す内容になっています。
最初はゲストハウスに閉じ籠っていたヒロインですが、オーナー西山のさりげない優しさやカフェの常連客からの親切さに触れることで、過去の恋と決別するのみならず、自らのこれからについても考えるようになります。
程よい距離感のある人とのつきあい方であったり、そんな中でも感じることが出来る人のぬくもりなど、作品全体が優しさに包まれたような、そんなホンワカとした作品です!
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デッドエンドの思い出【日韓合作映画】感想・評価
日韓合作作品でありながらも、原作が日本であるためか非常に日本的な作品になっていました。
ヒロイン・ユミは韓国人でありながら感情の爆発もなく、展開もゆったりのんびりとしているので見ながらいろいろと考えさせられたり、自分の想い出と重ね合わせたり出来る内容だと感じました。
設定に無理もないですし、思ってもいない展開や派手な演出もなく、ユミが恋に破れ塞ぎ込み、そこから立ち直っていく様を地元に根付いたゲストハウスを舞台に描いています。
無理やり次の恋愛を描いたりしなかったのも好感が持てますし、まわりからの変なお節介や説教染みたセリフなどもなく、全体的に暖かい雰囲気に包まれていたのが好きでした。
ただ、ユミが冬から春にかけて逗留していた割にはあまり生活感が描かれておらず、作品の時間をもう少し長くしてでも生活から見えてくる心の葛藤や、立ち直っていく過程などを丁寧に描いて欲しかったところで、その点は惜しいところですね。
しかし、辛い過去を持つ西山については細かくは描かず、見る側の想像に任せているところが多い点は西山のキャラクターとも合っていて正解だと思いました。
辛いことを画いて同情を誘ったりしていたら野暮な映画になっていたと思いますね!
まとめ:派手さや華やかさのある作品ではありませんが、不思議と何度も見返したくなるような魅力がありました。
恋や仕事に疲れている人にお薦めしたいヒーリングドラマです!
最後に
最初はユミと西山の恋愛ドラマだと思って見ていたのですが、そんな単純な展開にならずむしろ良かったとホッとしました。
日韓合作なので、韓国的な激しい感情の起伏やドラマチックな展開もあるのでは?と疑っていましたがそんなこともなく、実に日本的な柔らかな雰囲気のある作品でした。