オクジャokja映画キャスト出演者・ストーリーあらすじ・感想・意味は?

ポンジュノ監督韓国映画オクジャ

「パラサイト 半地下の家族」でアカデミー賞4冠達成したポン・ジュノ監督作品!

遺伝子操作により生まれたスーパーピッグ・オクジャと田舎の少女とのふれあいをアクション満載で描いた社会派ファミリー映画。

キャスト、あらすじ、感想、オクジャの意味などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

オクジャokjaキャスト一覧

2017年6月28日よりNetflixにて全世界配信

上映時間:121分

監督、脚本:ポン・ジュノ

【ミジャ役】アン・ソヒョン
韓国の山奥で祖父と共にオクジャを育てて暮らしている少女。

【ルーシー・ミランド/ナンシー・ミランド役】ティルダ・スウィントン
スーパーピッグを生み出した巨大企業ミランド社の現CEO。/ルーシーの双子の姉で前CEO。

【ジェイ役】ポール・ダノ
動物解放団体ALFのリーダー。

【ジョニー・ウィルコックス博士役】ジェイク・ジレンホール
動物学者。ミランド社の宣伝塔。

【ケイ役】スティーヴン・ユァン
ALFのメンバーでミジャの通訳。

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【レッド役】リリー・コリンズ
ALFのメンバー。

【ヒボン役】ピョン・ヒボン
ミジャの祖父。

【キム役】チェ・ウシク
ミランド社のトラックドライバー。

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アメリカ=韓国合作によるNetflix映画。

前作「ストーピアサー」でハリウッド進出したポン・ジュノ監督が今度はネット映画に挑戦!

Netflixと本作を共同制作したPlan B エンターテイメントは俳優ブラッド・ピットが設立した制作会社であり、これまでにも数多くのヒット作や話題作を手掛けています。

演技派俳優ジェイク・ギレンホールがコミカルなキャラクターを演じている点にも注目です!

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オクジャokjaあらすじ

アメリカの巨大企業ミランド社が世界の食料問題を解決するために生み出したスーパーピッグは、世界各地の畜産家の元で実験的に育てられていました。

その中の一頭を育てていたのが韓国の山奥で祖父と共に暮らしていたミジャ(アンソヒョン)で、彼女は大きな豚をオクジャと名付け家族のように接していました。しかし、ミジャはオクジャが何のために育てられているのかを知らされていませんでした。

そんな中、オクジャが突然ミランド社により連れ去られてしまい、ミジャはオクジャを取り戻すためニューヨークへと向かうことになるのですが・・・。

オクジャokjaみどころ

本作は、連れ去られたオクジャを取り戻そうとする少女の冒険物語です。

一見すると「ダンボ」や「ベイブ」のようなファミリー映画のテイストがありますが、それと共に世界の食料問題を風刺したり、大企業のやり方に疑問を呈していたりする社会的なメッセージも込められています。

それでいて笑いあり、アクションあり、感動ありのエンターテイメント作品に仕上げているというのがこの作品の特徴となります。

田舎から大都会に連れ去られてしまった友達(オクジャ)を救うために奔走する少女と、それを利用して世界にアピールしようとする動物解放団体、さらに真相を伏せたままビジネスとしてスーパーピッグを育て出荷しようとしている大企業と三者三様の考えがあるのですが、そのどれもが間違いではないというのがポイントでもあり、どの視点に立って見るかで作品の印象も変わってきます。

とはいっても基本は少女の冒険活劇なので、問題を難しくとらえずファミリー映画としても十分楽しめるというのが本作の素晴らしいところです。

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オクジャの意味とは?

「オクジャ」というタイトルの意味について監督のコメントは見つかりませんでした。

以下は考察になりますが、主人公の女の子の名前はミジャ。「ジャ」がつく名前は現代では高齢者に多く、古い・田舎っぽいイメージがあります。

その子がかわいがっている豚の名前が「オクジャ」。

兄弟や姉妹で似た名前を付けるように、この豚の名前も「ジャ」が付いたものと思われます。

また韓国では「玉」とかいて「オク」と読み、その音から宝物を連想するそうです。

ミジャの宝物、そんな感じでしょうか。

「オクジャ」の田舎っぽい素朴なイメージに対し、ミランド社は最先端のグローバル企業。

オクジャの名前にはこの対比の意味も含まれているかもしれません。

オクジャokjaのメッセージとは?

本作は、畜産動物をどう捉えるのかが人によって異なるというのがポイントとなります。

少女にとってオクジャは幼い頃から共に暮らしてきた家族の一員であり友達でもあるのですが、オクジャの正体を知る彼女の祖父にとっては食肉として売るために大きく育てているにすぎません。

そして、そんな畜産動物を解放しようとする団体も真にオクジャの事を考えているというよりも、もっと大きな事のために彼女とオクジャを利用しようと考えています。

ではオクジャを生み出した大企業はと言えば、スーパーピッグが生まれた経緯を隠してはいるものの、飛び抜けた悪行をしているわけではやぬ、世界に安くて美味しい肉を大量に提供出来ると考えればあながち間違いとは言えません。

これらから見えてくるのは、少女にとっては家族でも、祖父にとっては少女を育てていくための糧であり、動物解放団体にとってはいいネタで、企業にとってはビジネスであり社会に貢献出来ることだということです。

なのでこれら三者の意見を踏まえて見ると、ただの冒険活劇というだけではなく、メッセージ性の強い作品だということが分かると思います。

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オクジャokja感想・評価

ポン・ジュノ監督はこれまでにもエンターテイメントと社会問題をうまく融合させてきましたが、それらの中でも本作が一番ストレートで分かりやすいテーマを扱っていると思いました。

オクジャと少女が並んだときのバランスの良さや、お互いを思い合う姿などはファミリー映画として王道のものですし、少女が悪人たち(少女にとっての)から逃げたり、オクジャを助けるために奮闘する姿はアクション映画として見応え十分でした。

ただ、これまでの監督作品と比べるとハリウッド寄りというのか全体的にマイルドな仕上がりになっていて、メッセージがこれまでになくシンプルなのはアメリカ資本が入ったからかもしれません。しかし、この内容は通常のメジャー制作会社で撮るのは難しくNetflixだからこそ実現出来たとも言えます。

これまでの監督作品と比べれば刺激は少ないかもしれませんが、とてもバランスのいい内容になっていると思います。

「メッセージ」でも書いたように、一見すると少女とオクジャの仲を引き裂く大人たちとの戦いの物語という感じがすると思うのですが、企業側のやり方に不快に思うところがあるとはいえ、安くて美味しい肉が食べたいだけの一般人からするとヒロインや動物解放団体の方が現実を理解してないようにも見え、この問題は単純に正義か悪かだけでは語れないことがわかります。

つまりは、どの立場で見るかによって感じ方もかなり変わってくるので、そういうことを考えながら見るとファミリー映画とは思えない複雑な想いに駆られることになるでしょう。

まとめ:これまでのポン・ジュノ作品の中で一番ストレートで見やすい一本!

これまでポン・ジュノ作品に触れたことがない人の入門編として最適かもしれません。

最後に

本作の結末は、非常に複雑な感情にさせられるものでした。少女目線から見ればハッピーエンドと言えるのですが、その他の視点からすれば真逆に感じてしまい見終わったあとにモヤモヤが残ってしまいます。

とはいえ、映画的な分かりやすい悪役を作らずにエンターテイメントとして成立させ、なおかつメッセージ込性もあるというのは流石ですね!

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