キム・スヒョン兵役入隊前最後の映画主演作!カジノを舞台としたアクションノワール作品です。
キャスト、あらすじ、感想、見どころ、酷評された理由などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
リアル【韓国映画】キャスト
2018年4月14日韓国で公開(日本では201年月日公開)
上映時間:138分
観客動員数:約47万人
監督:イ・サラン
【チャン・テヨン役】キム・スヒョン
【ハン・イェウォン役】ハン・ジウン
【チョ・ウォングン役】ソン・ドンイル
【ソン・ユファ役】チェ・ジンリ「元f(x) ソルリ」
【チェ・ジン役】イ・ソンミン
【サ・トジン役】チョ・ウジン
本作の主演キム・スヒョンさんは、今や韓国のみならず中国でも大人気の韓流スター。
ドラマ『ドリームハイ』で注目され、『太陽を抱く月』は最高視聴率46%を記録する大ヒットとなりました。
そして映画においても『10人の泥棒たち』、主演作『シークレット・ミッション』、カメオ出演した『怪しい彼女』も軒並み大ヒットします。
更にドラマでも傑作『星から来たあなた』『プロデューサー』での演技が高い評価を得て確固たる地位を築くこととなります。
本作は兵役入隊前最後の作品になりました。
監督については、当初イ・ジョンソプさんが脚本と監督を担当していたのですが、途中からイ・サランさんに交代しています。
ヒロインには4200倍というオーディションを勝ち抜いたハン・ジウンさんに決まり、キム・スヒョンさんのパートナー役となりました。
今回冷酷な犯罪者を演じているソン・ドンイルさんは、ドラマ『応答せよ』シリーズをはじめ、映画『探偵なふたり』では主演を務めるなどシリアスからコミカルまで演じられる名優です。
元f(x)のソルリさんは、これまでにもドラマや映画に出演して来ましたが、本作から本名のチェ・ジンリとし本格的女優業に乗り出しています。
その他にも、ドラマ『ミセン-未生-』のイ・ソンミンさんにイ・ギョンミンさんや、映画『インサイダーズ内部者たち』のチョ・ウジンさん、『新感染ファイナル・エクスプレス』のアン・ソヒさんなど豪華なキャスティングとなっています。
カメオ出演として、『ドリームハイ』で共演したスジ(missA)さんにIUさんや、元SISTARのダソムさん、パク・ソジュンさん、ソン・ヒョンジュさん、元Nine Muses ギョンリさん、ミンハさんも登場していますのでお見逃しなく!
リアル【韓国映画】あらすじ
カジノ・シエスタのオーナー、キム・テヨン(キムスヒョン)は成功者としてきらびやかな日々をおくっていました。
ある日、そんな彼の前に暗黒街のボスであるチョ・ウォングン(ソンドンイル)が現れ「カジノの利権を半分よこせ」と脅してきます。
カジノを危機から救うため投資家探しに奔走するテヨンでしたが、そんな中で仮面の男が現れ手助けすることを申し出てきます。
しかしその仮面の男は、テヨンと同姓同名であるばかりか顔も瓜二つで・・・。
リアル【韓国映画】みどころ
本作はキム・スヒョンさんがこれまでにない大人の色気と謎めいた一面を見せるアクションノワール映画です。
初の一人二役(実際にはもっと多い)にも挑戦し「20代の代表作」と自ら発言しています!
そしてキム・スヒョンさんの肉体美や、ハン・ジウンさんの大胆な露出、そしてチェ・ジンリさんとキム・スヒョンさんとの濃厚なラブシーンなど刺激的なシーンがあるのが公開前より話題となっていました。
本作はカジノを舞台としたノワール作品ということもあり、独特の雰囲気があるシーンや、カジノの利権を狙う犯罪組織のボス、色気溢れる理学療法士、精神科医、弁護士、女優、そして正体不明の仮面の男など、個性的なキャラクターが多く登場するのもポイントで、そんなキャラクターを演じるベテラン俳優たちの抜群の演技力もみどころとなります。
勿論、犯罪映画であると同時にアクション映画でもあるので、キム・スヒョンさんのアクションシーンも見逃せません!
リアル【韓国映画】感想と評価・評判
これは完全に調子に乗っちゃったんですかね?
映画、ドラマと出演作が全てヒットして、俳優としての評価もうなぎ登りで、アジア全域で人気となった彼は、これまでの分かりやすい作品ではなく複雑でスタイリッシュな作品に出てクールに思われたかったとしか考えられません!
世界中の色んな名作(特にマトリックス)からアイデアを拝借して、本作を自ら「20代の代表作」といい放つ程に彼は無双状態だったんでしょう。
ミュージシャンでも俳優でもノリノリで作った作品や(俳優だと資財を投じた監督・プロデュース作品とか)、大ブレイクの後に好きに作った作品が大コケすることはよくあることで、本作もそれに当たる作品だと思われます。
ただこれはキム・スヒョンさんの演技力が酷すぎる訳でも、共演者達が悪いわけでもなく(出演を決めた責任はあるが)完全に演出や脚本の失敗としか言いようがありません。
本作についての色んな記事を見てみると、「キム・スヒョンのPVのようだ」とか「バラダイスシティの宣伝映画」と言われているようで、明らかに外部からの意見や希望に沿って作られたように思われます。
実際にPVを見るととても刺激的な映画に見えて興味をそそられるのですが、本編を見ると妙な演出や展開が目立ち、さっぱり意味がわからない作品なんです。
キム・スヒョンさんは、「難解な作品なので6回見て初めて分かる」と語っていますが、それはそういう作品を目指したかった!ということであり、そもそも何回も見ようとは思えませんし、見たとしたも面白くなるとも思えませんでした。
韓国映画のヒット作は、エンターテイメント作品であっても社会問題などのメッセージ性を込めるのが一般的で、それを面白く分かりやすく伝えることに特化しています。
勿論、それに当てはまらないものもありますし難解な作品が悪いわけではないんですが、本作についていえば「スタイリッシュ」「色気ある作品」「複雑で難解な展開」に”憧れた”んでしょうが、製作陣や監督にそれを作る実力は備わってなかったということ!
世界観や主人公のキャラクターなど意味不明なのところが盛り沢山の作品ですが、韓国らしいアクションシーンもありますし、豪華なキャスティングだけあって魅力的なキャラクターも登場し、特にチェ・ジンリさんには惹かれました。
しかし、説明不足で見ていても意味が分からなかったりと、到底観客目線で作られたとは思えず、制作者や監督の自己満足の為の作品のように思えてしまいます。
これまで出演してきた数々の名作での彼の評価が一気に下がってしまうから!!
これが兵役入隊前最後の映画主演作だなんて、除隊した後にちゃんと再起出来るのかが心配になります。。。
リアル【韓国映画】酷評された理由は?
まずこの映画は制作費が11億円という金額なんですが、これは観客動員数1000万人超えの作品よりも高額で、それなのに結果はたった47万人と大コケしたんですね。
韓国の映画のチケットは日本の半額程度らしいので、高く見積もっても興行収入5億円いってないんです!
ではなぜ本作がここまで大コケして酷評されたのか?
それは、突然変わった監督イ・サランという人はキム・スヒョンさんのいとこらしく、まったくの新人らしいんです。
若いイケメン監督ということで話題となったらしいですが、実績もない人が大作映画の監督をこなせるわけもなく、それが本作の演出や展開が酷評された最大の理由だと思います。
そして、11億円という制作費のほとんどを出資したのが韓国の財閥パラダイスグループ(プラス中国のアリババグループ)だということです!
このグループはキム・スヒョンさんを広告塔にして韓国・仁川に2017年4月にオープンした「パラダイス・シティ」という商業施設を手掛けていて、本作はそこにあるカジノの宣伝のための作品だということなんです。
勿論これまでにも、普段貸してくれない施設を撮影に使わしてもらい作品の中でも大きく取り上げることはありましたが、本作ではパラダイスというカジノの看板がやたら映ったりと、お金をかけたわりには基本に施設内だけで展開されているんです。
つまり、そういう風に撮るように要望があったのは予想出来ますし、元々の監督はそれに従わずに外されたのかもしれません。
これらの結果として
「パラダイスシティを活かした作品」
「広告塔であるキム・スヒョンが目立つこと」「作品の内容よりもビジュアル重視」という本作が出来上がり、結果酷評されることになったんです!