イ・ビョンホン×コン・ヒョジン共演で贈る衝撃のラストが待ち構えたミステリー作品!
キャスト、あらすじ、ラスト感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像https://entertain.naver.comより)
エターナル【イビョンホン韓国映画】キャスト
原題:シングルライド
2017年2月22日韓国で公開(日本では2018年2月16日公開)
上映時間:97分
観客動員数:不明
監督、脚本:イ・ジュヨン
【カン・ジェフン役】イ・ビョンホン
【スジン役】コン・ヒョジン
【ジナ役】アン・ソヒ
本作の監督イ・ジュヨンさんは、これまでCMやミュージックビデオを手掛けてきた方。その後映画を学ぶようになり、短編映画を制作し高い評価を得ていました。
本作は、『オアシス』『シークレット・サンシャイン』などの監督イ・チャンドンさんの指導のもと脚本を執筆した初監督作品です。
そんな新人女性監督の作品をハ・ジョンウさんが代表の映画会社が制作し、そしてイ・ビョンホンさんが出演するという豪華なものとなりました。
イ・ビョンホンさんはこれまでに様々な作品に出演してきましたが、本作では近年の『インサイダーズ 内部者たち』や『MASTER マスター』のような強烈なキャラクターとは一転した姿を見せてくれます。
主人公の妻役のコン・ヒョジンさんはイ・ビョンホンさんと本作で初共演し、彼女のイメージとなるラブコメ作品とはまた違った魅力を披露しています。
そして、主人公と偶然出会った学生役には、元Wonder Girlsのアン・ソヒさんが起用されています。近年は大ヒット映画『新感染ファイナル・エクスプレス』に出演し注目を集めました。
エターナル【イビョンホン韓国映画】あらすじ
証券会社の支店長として働くカン・ジェフン(イビョンホン)は、英語教育のために息子と妻のスジン(コンヒョジン)をオーストラリアに住まわせ寂しい生活を送っていましたが、安定した職もありそれなりに満足のゆくものでした。
しかし、会社が膨大な不良債権を抱えたまま破綻したことで、安定した暮らしも地位も信用も一瞬にして失ってしまったのです。
ジェフンは失意の中、唯一残された家族の元へ向かうのですが、そこで見たのは妻と息子と楽しく過ごす隣人男性の姿でした。
その光景にショックを受けたジェフンはその場から立ち去り、これまでの人生を思い返し妻子の秘密を探ろうとするのですが、そこには残酷な真実が待ち構えていて・・・。
エターナル【イビョンホン韓国映画】みどころ
本作は脚本に非常に力を入れた作品で、実際に友人やその父親に取材し作品のモチーフにしたそうです。
韓国では妻子を海外に住まわせ、父親のみ韓国で仕事に励み仕送りをするという人が数多くいるそうで、更にワーキングホリデーで詐欺にあった知人のエピソードなども盛り込み本作が出来上がっています。
そういう意味でも現代人の共感を呼ぶ作品と言えるでしょう。
そして脚本以外の魅力は、やはり大スターイ・ビョンホンさんのこれまでとは違った一面が見れるということです。
これまでに、様々な役柄を演じてきたイ・ビョンホンさんですが、本作のような失意の縁にいるキャラクターのイメージはなく、哀愁さえ漂っているんです!
そして妻役のコン・ヒョジンさんもコメデイエンヌとして姿はそこにはなく、複雑な心境を抱えた母親役を見事に演じています。
本作で重要な役どころを演じたアン・ソヒさんも実に自然な演技を披露しているので注目してみてください。
本作には様々な仕掛けが施されているのですが、全編の半分以上がオーストラリアロケという珍しいもので、その映像美もポイントとなっています。
エターナル【韓国映画】ラスト感想と評価・評判
本作は簡単に説明するなら衝撃的な結末が待っている作品で、そこまでの過程で様々な仕掛けが施されています。
この手の作品は、物語に注目するのか謎を探りながら見るのかで楽しみ方が違ってくるものですが、個人的にはあまり好きなジャンルではありませんし、一度見れば満足してしまいます。
そして、これまでに他に類似作が作られて来ているので、映画に詳しい人なら謎にすぐ気付いてしまい面白さも半減してしまうというのも苦手なところ。
とはいえ出演者の演技力は流石で、普通に見ていれば引き込まれる作品なんですが、途中でラストの展開が予想出来てしまうというのは勿体無いですよね。
こういう作品は細かい粗が普通のものより目立つので、突っ込みどころ致命傷になりかねないんです。
ただ、イ・ビョンホンさんがストーカー紛いの行動をとったり情けない姿を見せるのは、賛否両論あるでしょうが私的には面白かったですね。
そして、家族のために寂しさを我慢して必死に仕事してきたのに、未来の幸せを願ったせいで今が不幸になってしまうというのは多くの人に共感される切ないもの。
その切ない話だけでは映画としては盛り上がりに欠けるとはいえ、どこかで見たことのあるありきたりの設定を入れたり、オーストラリアロケをする意味もよくわからず、宣伝的なオペラハウスの映像も余計でした。
暗いストーリーや情けないイ・ビョンホンというのは好きでしたが、途中でラストのオチが分かってしまい衝撃もありませんでした。
最後に
こういうネタバレ禁止の作品は、前もって見た人に情報を漏らされるとあとで見る人が面白くなくなるので、あらかじめ注意喚起するというのは仕方がないんでしょうが、そのせいで「何かある!」と身構えてしまうというのは作品にとってはマイナスでしかなく、どう扱えばいいのか非常に難しいところ。
ラストにどんでん返しが待っているという作品は、物語に集中させて見ている最中は謎の事など忘れてしまえば成功だと思うんですが、本作は色々と気になるところが出てくるためオチが予想出来てしまい、肝心のストーリーも台無しになってしまいます。
自らハードルを上げるのは止めよう!