「シグナル」イ・ジェフンと「僕の彼女は九尾狐」シン・ミナ初共演で贈る、タイムトラベル×サスペンス×ラブロマンスが融合したファンタジードラマです。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
明日キミと【韓国ドラマ】キャスト一覧
全16話
DVD収録全23話
初回視聴率3.9%
放送年度2017年2月から韓国で放送(tvNケーブルテレビ)
演出:ユ・ジェウォン
脚本:ホ・ソンヘ
【ソン・マリン役】シン・ミナ
【ユ・ソジュン役】イ・ジェフン
【カン・ギドゥン役】カン・ギドゥン
【シン・セヨン役】パク・ジュヒ
【イ・ゴンスク役】キム・イェウォン
【ドゥシク役】チョ・ハンチョル
【オ・ソリ役】イ・ボンリョン
【チャ・プシム役】イ・ジョンウン
【シン・ソンギュ役】オ・グァンノク
【キム・ヨンジン役】ペク・ヒョンジン
本作は「ああ、私の幽霊さま」や「ナイショの恋していいですか!?」のユ・ジェウォン演出作品です。
これまでに「トッケビ」や「青い海の伝説」などのドラマを制作してきたSTUDIO DRAGONによる作品でもあります。
OST情報
本作のOSTは、人気俳優ソ・イングクさんが自身が出演していないドラマのOSTに初めて参加したとこでも話題となり、直接作曲と作詞に参加した「花」は、愛する人を花に例えた切ない愛の感情を歌ったもので、ピアノの旋律とストリングスが美しい楽曲となっています。
その他の、キム・ピル「明日あなたと」やイ・セラ「本当によかった」は、ドラマどうこう関係なくいい曲だと思います。
明日キミと【韓国ドラマ】あらすじ
不動産投資会社の若き社長であるソジュンは、イケメンでお金持ち、さらに性格もいいという完璧な男でありながら「タイムトラベラー」という一面も持っています。
ある日、3年後の未来に行った際にソジュンがマリンという女性と同じ日、同じ時間、同じ場所で死ぬということを知ってしまうのです。
ソジュンと同じくタイムトラベラーであるドゥシクから「彼女がカギなのかもしれない」と聞き、現在に戻ってマリンを探し始めます。
マリンは元人気子役ですが今はカメラマンのたまご。度々酒癖の悪さでネットを騒がすことで変に話題となっていました。
そんなマリンに仕方なく近づいたソジュンは、予測不能な行動をとるマリンにいつも振り回されてばかり。
そうこうしながらも、マリンの頑張り屋な一面と優しさにソジュンは惹かれていくようになるのです。
その後二人は付き合うことになり、3か月後にはスピード結婚、そして甘い新婚生活が始めるはずなのですが・・・
ソジュンはマリンに自分がタイムトラベラーだということを打ち明けることが出来ずにいました。
結婚後も何度もタイムトラベルを繰り返し、未来を変えようと奮闘するソジュンですが、時折全く連絡が取れなくなる夫に対してマリンは不審に思うようになるのでした。
果たして二人の未来はどうなってしまうのでしょうか⁈
明日キミと【韓国ドラマ】みどころ
イ・ジェフンさんとシン・ミナさんが演じる恋愛に対して奥手なもの同士の初々しい恋愛模様と、3年後の未来には二人とも謎の死を遂げてしまう理由を探っていくサスペンスとが”タイムトラベル”という触媒によって合わさった作品です。
二人のイチャイチャぶりは見ているものの背筋がムズムズするほどの展開を見せ、特にシン・ミナさんの魅力が溢れた恋愛パートとなっていると思います。
積極的なマリンと、鈍すぎるソジュンという関係も面白く、あまりに鈍いソジュンが自分の行動を紳士的だと勘違いしてるのには、笑ってしまいながらも腹が立ってくるほどでした。
それでいてタイムトラベルの方法は、地下鉄に乗ることである地点から未来に移動するというのが斬新で、謎を探る以外にも未来の服や商品を買い込んで現在に持ち帰ったり、未来で知りえた情報によって現在金持ちになっているという”タイムトラベルもののタブー”とされる行為を平気でしてるのもこのドラマの特徴です。
過去に行かないから現在が変わることはないんでしょうが、細かいこと気にするとツッコミどころ満載の作品でもありますが、コミカルな要素もあるためその辺はご愛敬です。
ドラマの設定としては奇抜なものですが、恋愛ドラマとしてはピュアであり恋のライバルがいても三角関係になることもなく、基本マリンとソジュンのやりとりを追っていく作品だと思います。
サスペンスパートは物語が進むごとにどんどん複雑化していき、未来を変えるために現在の行動を変えていった結果、また別の未来になったりして、それを修正するために孤軍奮闘するソジュンを描く割合が増していきます。
未来のことばかり心配して、現在のマリンを顧みないソジュンの行動には見ていてイライラするのですが、それは物語の世界に深く入り込んだ証拠かもしれません。
一風変わった恋愛ドラマが見たい人は是非!
明日キミと【韓国ドラマ】感想と評価・評判
前半のラブコメパートと中盤のイチャイチャパート、そして終盤のサスペンスパートの3つに分けられるドラマでした。
前半、中盤途中までは、そこまで大きな山場もなく二人がくっついたり離れたりするのを楽しむドラマなんですが、話が進むにつれてソジュンのあまりの自分勝手ぶりに腹が立って仕方なくなりました。
イチャイチャしてるときと、未来のことばかり心配してるときとのギャップがデカすぎて、ソジュンに全く感情移入出来ませんでした。近い未来、二人が死んでしまう理由を知りたい!というのは分かるのですが、そのために家を空け夫婦生活もまともに送らず、そのせいで夫婦関係が険悪になっても自分の行動が正しいと信じているのには呆れてしまいます。
サスペンスパートに至っては、突っ込みどころが本当に多く、見ていて心配したことがそのまま起こるという残念なもの。
”未来には行けても過去には戻れない”というこのドラマの特徴は「現在の積み重ねが未来になる」ということを言いたいのではないでしょうか。
そのことにソジュンが早く気づいて現在のマリンと幸せに過ごしてくれと願うドラマでした。
ヒロインの個性的な感じや、脇役のキャラクターは魅力的でしたし、ストーリー展開に面白さはあるのに、主人公に気持ちが乗らないおかげでドラマを楽しめなかったというのは残念でなりません。
多くの謎が解決されていないことも不満が残りました。
最後に
主人公のソジュンが二人の未来の為に必死になっているのは伝わってくるのですが、それを自分一人で背負って行動し「俺がやってうことはマリンの為なんだ」と思い込んでいるのが、見ていて腹立たしくて仕方ありませんでした。
確かに、不幸な未来を知ってしまえば何とかして変えてやろう!という気持ちになるのもわかるんですが、そのために現在の幸せを捨ててしまうのは本末転倒で、例え未来で死ななかったとしても二人は別れてしまうかもしれないんです。
そんなことを考えもせず、マリンに嘘ばかりついて隠し事も多いのは、見ていてイライラが収まりませんでした。
大ヒットした「トッケビ」の後番組として意気揚々と始まった番組なのに、視聴率も評価も伸びなかったのには、主人公に感情移入できない!という大きな問題が影響していたのではないでしょうか。
ただ、この作品がドラマ初出演となるペク・ヒョンジンさんは、演技なのか実際にこういう人なのか分からなくなるほどの自然な演技で、いい意味でも悪い意味でも驚愕させられることとなりました。