日本でも昔から人気の高いハン・ヒョジュさん。彼女は十代にしてドラマの主人公に抜擢され、出演作品は『春のワルツ』『華麗なる遺産』『トンイ』『W-君と僕の世界-』など大ヒット作ばかり!
近年は映画出演がメインで、日本の作品をリメイクした『人狼』『ゴールデン・スランバー』に出演し日本でも話題となりました。
彼女の出演作品はそこまで多くはないのですが、イ・ビョンホンさん主演の『王になった男』では出演シーンは少ないながらも抜群の存在感を発揮しています。
そんなハン・ヒョジュさんの出演作品の中から私のおすすめを紹介いたします!
ただ、君だけ
ハン・ヒョジュ+盲目=神々しい!
この組み合わせは反則でしょう。
清純で可憐なイメージのあるハン・ヒョジュさんに、視覚障害の要素をプラスするなんて卑怯にも程があります。
この作品でのこのキャラクターをもし他の女優がやったとしたら、かなり嘘臭く映ってしまったことでしょうし、「その冬、風が吹く」でのソン・ヘギョさんのようなお金持ちのお嬢様だけど盲目なんていう作品はありますが、それとは違い本作のヒロインは盲目かつ貧しい生活を送っているんです。
いい意味でハン・ヒョジュさんのような幸薄そうな印象が無ければ、この役は出来なかったと思うんです。
彼女は絶世の美女というタイプではありませんが、作品によってイメージがガラッと変わるタイプで、本作では苦しい状況におかれながらも胸の奥に光輝くものを持っている悲運のヒロインを見事に表現しています。
まさに、ハン・ヒョジュさんの為の役ですね!
ビューティー・インサイド
この映画は韓国の恋愛映画というか、世界中の恋愛映画の中でもかなり好きな作品。
恋愛映画として特殊な設定の作品なんですが、ハン・ヒョジュさんの魅力がこれでもかと詰まった傑作なんです!
家具屋の店員という職業、クラシック好きなところ、そして家族思い、どれも彼女のイメージにぴったりな設定なのもいいです。
この作品で彼女が好きになった男性は、寝て起きると見た目も性別も年齢も人種さえも変わってしまうという人物。
そんな相手の事情を知ってしまった後、当然のように離れてしまうんですが、彼女は彼(又は彼女)の内面に惹かれて付き合うようになります。
そんな毎回相手役が変わってしまうという役柄を演じるのは、見た目は違ってもあくまでも中身は同じ相手として対応しなければならないという難しいもの。
それでいて、彼女が感じる不安を相手に気付かれないようする、ということもあり更に難易度が上がったと思います。
そんな端から見ると男を取っ替えひっ替えしてるような女を、そうは見せない!というのも見事だったと思います。
あり得ない設定を、もしかしたらそんな事もあるのかもしれない、と思わせてくれたのはハン・ヒョジュさんの演技力の賜物でしょう。
監視者たち
これまでハン・ヒョジュさんのイメージに無かった寡黙で地味な役柄、そしてサスペンス作品というのもこれまでにないものでした。
そんな初挑戦なことが多い作品で彼女は主演女優賞を獲得し、ドラマのみならず映画でも確固たる地位を確立することになりました。
この作品でのハン・ヒョジュさんは、持ち前の透明感や清純さは封じ込め、地味で洞察力のスゴイキャラクターになりきってアクションシーンもしっかりこなしています。
よくよく見ると美人は隠せないんですが、他の作品で見る目立ちすぎる女刑事とは別物。
色恋もなく見た目の華やかさもないこの役を、国民的清純派女優と呼ばれる彼女が引き受けたこともスゴイのですが、それを見事に演じ切りしっかり評価もされるというのはとんでもないですね!
愛を歌う花
この作品も又、これまでのハン・ヒョジュさんのイメージに無かったもの。
歌手の役柄は「セシボン」でも演じていましたが、本作は親友同士の愛と嫉妬の物語。
これまでは純愛や悲恋などが殆どだったハン・ヒョジュさんが大人の妖艶さを見せ、しかも嫉妬される側ではなく嫉妬に狂う女を演じているのがポイント!
どっちかというと親友役のチョン・ウヒさんの方が嫉妬に狂う女のイメージがあるのに、それを逆にしてるところも面白いですね。
ハン・ヒョジュさんの演技力はもちろんのこと、その見た目や歌唱力も抜群で、嫉妬のために嘘に嘘を重ねていく演技は見事です。
悪人のハン・ヒョジュさんが見たければ是非!
セシボン
この作品を見ると、ハン・ヒョジュさんは時代劇や戦後の時代の作品が似合うなぁと思ってしまいます。
作品の時代背景は良く知りませんし、フォークソングもそれほど好きではないのですが、本作に登場するハン・ヒョジュさんがとにかく可愛い!
映画の流れとしては主人公のグンテに感情移入して見るので、ヒロインのハン・ヒョジュさんには複雑な思いを抱くんですが、それを差し引いても拭えない魅力を発揮していました。
物語としては悲しいもので、男として見るとヒロインのことをどうしても恨めしく思ってしまいます。
しかし、そう思わせるのはヒロインにそう思わせる魅力があった訳で、そんな魅力はハン・ヒョジュさんの演技力によるところだと思います。