韓国ドラマ「ああ、私の幽霊さま」はおかしなタイトルですが、見事な脚本と俳優たちの演技力が光る作品として、大変人気のあったものです。
パクボヨンにしかできない説得力のある作品だった、すごくかわいくて魅力的だった、チョジョンソクもはまり役だったなどなど、配役にも定評がありました。
コミカルさと家族思いの優しさとがうまく表現されている、すばらしい作品なのです。
キャストやあらすじ、みどころ、OSTなどを紹介します。
みなさんの感想はどうだったのでしょうか??
ああ、私の幽霊さま キャスト
全16話
U-NEXT放送全24話
平均視聴率4.0%
最高視聴率7.3%
放送年度2015年7月から韓国で放送(ケーブルテレビ)
演出:ユ・ジェウォン
脚本:ヤン・ヒスン/ヤン・ソユン
【ナ・ボンソン役】パク・ボヨン
【カン・ソヌ役】チョ・ジョンソク
【シン・スネ役】キム・スルギ
【チェ・ソンジェ役】イム・ジュファン
【ソビンゴ役】イ・ジョンウン
【イ・ソヒョン役】パク・ジョンア
【カン・ウニ役】シン・ヘソン
【ホン・ミンス役】カン・ギヨン
【ソ・ジュン役】クァク・シヤン
【チョ・ドンチョル役】チェ・ミンチョル
ああ、私の幽霊さま 作品紹介
本作は「ナイショの恋していいですか!?」の演出・脚本家コンビが”幽霊が憑依する”という斬新なコンセプトで大成功を収めたロマンティックコメディです。
その繋がりで「ナイショの~」の主演ソ・イングクがカメオ出演しているのも注目です!
この作品は2016年最高のラブコメディと呼ばれるほど高評価で韓国放送では同時間帯視聴率1位をキープしました。
そして、”韓国歴代ドラマハッピーエンドベスト5”のうちの1本に「シークレット・ガーデン」や「太陽の末裔」などの大ヒット作と共に選ばれるなど、視聴率以上に高い評価を得た作品となりました。
ああ、私の幽霊さま OST情報
本作はキャスト陣の歌声にも注目が集まった作品で、ミュージカル俳優でもあるチョ・ジョンソクの弾き語りはご本人の作詞作曲によるものですし、パク・ボヨンが歌う「Leave」や、色んなバージョンがあるメインテーマ曲「私の幽霊様」、OST界の常連Benの「Stay」などドラマを盛り上げる魅力的な曲が揃っています。
ああ、私の幽霊さま あらすじ
子どもの頃から幽霊が見えるという特異な体質の持ち主のヒロイン・ボンソンは、これまで幽霊に怯えながら友達もなく孤独に暮らしてきました。そんなボンソンは人気レストランで見習いをしていますが、臆病な性格もありいつも失敗ばかり。
ある日、カリスマシェフとして名高いカン・ソヌから厳しい指摘をされ退職することを決意します。
しかし、ひょんなことから”ちょっとエッチな訳あり幽霊スネ”にボンソンは憑りつかれてしまい、性格も陽気になり店に舞い戻ってきたのです!
スネは霊媒師から逃げるためにボンソンの身体に一時的に逃げ込んだつもりだったのですが、二人の相性が良すぎるためか抜け出せなくなり、それによりボンソンの身体を使って”探し求めていた男”ソヌへのアピールが始まることになったのです。
ああ、私の幽霊さま みどころ
性格も口調も動きまで全く違うボンソンとスネを作中で何度も演じ分けたパク・ボヨンがとにかく素晴らしいです。
最初は根暗で積極性も全くないボンソンというキャラクターは見ている方もイライラしてくるほどだったんですが、憑依されてからの真逆ともいえる性格の変わりようと、これまでのパク・ボヨンのイメージにもなかった男性に対して積極的な女の子を違和感なく演じていて、この違和感のなさがあってこそ成立する斬新な設定だと思います。
背も低く、幼いタイプの彼女が”ちょっとエッチ”という役柄を演じることで、そこまでの嫌らしさや下品さもなく面白おかしく見れたんだと思います。
これまで、演技のうまい女優さんだなぁというイメージはありましたが、ここまで可愛らしい人だとは思いませんでした。
最初の暗い感じと、真逆の明るくて口の悪い感じ、そして徐々に変化していく素の状態という大きく分けると3パタ―ンのボンソンを見事に演じ分け、話が進むほど憑依していない状態のボンソン(素の状態)がスネの影響を受けてドンドン魅力的に成長していくのが、見ていて幸せな気持ちにしてくれます。
そのボンソンの変わりように動揺し振り回されるソヌもとても面白く、ツンデレぶりと反対に実は恋に対して生真面目なのも笑えます。
スネが憑依したボンソンに何度も襲われそうになったり、レストランの料理人たちとボンソンの仲の良さに嫉妬したりする様もカリスマシェフという表の顔からは想像できないもので、とても親近感が持てました。とにかく笑えるシーンが多いドラマでもあり、スーシェフのおバカ感じも最高でした。
コミカル要素でいうと、スネと霊媒師ソビンゴの追いかけっこは爆笑もので、ここでのキム・スルギとイ・ジョンウンのやり取りだけでコメディドラマ1本見たいほどです。
そういうドタバタコメディもありながら、お互いを気遣うジーンとくるシーンもあり二人の相性は最高でした。
そして恋愛ドラマでは基本ソヌとボンソンのラブコメ中心なんですが、細かく言えば二人に幽霊のスネも加えたおかしな三角関係でもあり、ころころと性格の変わるボンソンでもそれを含めて愛そうとするソヌの男っぷりが見えるドラマでもあります。
そこに、もともとソヌが片想いしていたソヒョンや、なにかとボンソンを気に掛けるジュンもいるのですが、基本はメインの3人で繰り広げるものとなっています。
気が移ったり、邪魔が入ったりすることのないピュアなラブストーリーと言えるかもしれません。
このドラマはラブコメディ以外にもう一つ大きな要素があって、それがサスペンスミステリーです。
幽霊が憑依する流れの中で、ソビンゴがスネが悪霊にならないかを心配するのですが、その悪霊によって引き起こされた事件が徐々に登場してきます。
スネが何故死んだのかだったり、ソヌの妹ウニが車椅子生活になった訳といった話が絡むことで、憑依ラブコメという奇抜さはあるけど劇的な展開の少ないこの作品に刺激を与えています。
ラブコメと悪霊では温度差がありすぎるように思えますが、見事に融合していますので心配はありません。
ああ、私の幽霊さま 感想・評価・評判
最後に
一歩間違えればとんでもないB級ドラマにもなったかもしれない危険な要素「幽霊が憑依して人が変わる」。
この憑依されたことによりキャラが変わってしまうボンソンというヒロインをパク・ボヨンが見事に演じたことで成功した作品だと思います。
そして、そんな彼女に振り回されるシェフをチョ・ジョンソクがコミカルに演じ、安っぽさを感じさせない優秀なドラマとなりました。
ラブコメとサスペンスをうまいバランスで融合し、本来は突っ込みどころが多くなるであろう世界観を最後まで飽きることなく見せてくれた作品でした。