僕は彼女に絶対服従は「サンドゥ、学校へ行こう」「ごめん、愛してる」など有名作品を数々てがけたイ・ヒョンミン監督作品。
ユン・サンヒョンとイ・ヨウォンの関係性が面白いドラマです。
共感度100%のオフィス・ラブコメディ。
サブタイトルの意味はなんでしょうか?
キャストや作品紹介、あらすじ、みどころ、感想などをまとめました。
僕は彼女に絶対服従 キャスト・視聴率
全20話
平均視聴率2.48%(ケーブルテレビJTBC)
放送年度(2016年3月から韓国で放送)
演出:イ・ヒョンミン
脚本:チュ・ヒョン
【オク・ダジョン役】イ・ヨウォン
【ナム・ジョンギ役】ユン・サンヒョン
【ナム・ボンギ役】チャンソン(2PM)
【チャン・ミリ役】ファン・ボラ
【ナム・ウジュ役】チェ・ヒョンジュン
【ナム・ヨンガプ役】イム・ハリョン
【ハン・ヨンミ役】キム・ソニョン
【パク・ヒョヌ役】クォン・ヒョンサン
【チョ・ドンギュ役】ユ・ジェミョン
僕は彼女に絶対服従 作品紹介
本作の演出を手掛けるのはイ・ヒョンミン監督。「冬のソナタ」のプロデューサーや、「ごめん愛してる」の演出など、関わってきた作品は深い物語で知られる名作ばかりです。
どの作品も熱狂的なファンを生み出していて、韓国TVドラマ界を代表する監督の一人とも言えます。
僕は彼女に絶対服従 OST情報!
本作は胸のすく痛快ストーリーであることから「サイダードラマ」として人気となったんですが、そのOSTもロックからジャズまでバラエティに富んだもので、テーマ曲のEvery Single Day「隣の魔女」などはドラマのイメージぴったりの良曲です。
僕は彼女に絶対服従 あらすじ
本作は中小企業の化粧品会社ラブリーコスメティックに勤めるナム・ジョンギ課長が、大手の黄金化学の担当者であったオク・ダジョンに出会ったことから始まる物語です。
ナム課長は事なかれ主義の小心者で、部下に手柄を奪われても文句も言わないほどの人物。そんな憂鬱な日々を送る中で、新製品のプレゼンを任されることになったナム課長は、社長たちとともに黄金化学へプレゼンに行くのですがそこで大失敗をしてしまいます。
そのプレゼン相手がとにかく気の強いことで知られたオク・ダジョンだったのです。
プレゼン前のごたごたで製品の瓶を割ってしまっていたり、プレゼンの場での度重なる失敗もあり落ち込んでいたナム課長の前に、ある日オク・ダジョンが上司として現れ更なる苦難の日々がはじまることに・・・。
タイトルについて
サブタイトルにある「カッと~」というのは、オク・ダジョンのあだ名がウック(かっとなるという意味)・ダジョンであることからきています。
気性の粗さを表した名前ですね。
僕は彼女に絶対服従 みどころ
やはり気性が激しいダジョンとナム課長のやり取りが一番の見どころといえます。
上司はおろか、他社の人間、子供からその親にまで言いたいことはズバッと言うダジョンと、実力はあるのに気が弱く実の子供にもかっこ悪いと思われてしまうナム課長のコミカルな顔芸は必見です。
その上、実力と美貌を兼ね備えたダジョンは「バツ3」という経歴もあり、元旦那がたびたび登場するのも面白く、離婚したのに未だに好意を持たれている「女王様」感バリバリのキャラクターはとても新鮮なものです。
反対に、ナム課長のダジョンを前にすると子犬のように縮こまってしまう様相は、恋愛の匂いなど一切せず、これもラブコメとしては新しいと思いました。
そんな女王様と下僕のような関係も面白いのですが、いろんなタイプのサラリーマンが登場しそれをコミカルでありながらもリアルに描いているのにも注目です。
独善的な大企業の幹部や、それに媚びを売る取り巻きや下請けの人間、平然と賄賂や接待を要求してくる取引相手や、それに応じるしかない力のない人たちなど、実際の社会生活で存在しているであろう人物たちを見事に描いているのです。
こうゆう世界を描く場合シリアスに描くことがほとんどだと思うのですが、それをコミカルに描くことでエグくなりすぎないようにしているのだと思います。実際コミカルではあっても、あまりの弱肉強食ぶりに見るのがつらくなる場面も多々あり、真剣に捉えすぎるときつ過ぎることもあるかもしれません。
そういう重い場面も多々ありながらも、そこは韓国ドラマなのでご都合主義でうまく解決していったり、キャラクターの気持ちの切り替えが早いのはご愛敬。思った以上に笑えるドラマなので、お仕事コメディとしてお勧めしたいです。
作品のメッセージ
こういった社会人を中心に描きながらも、ナム課長の家族も個性的で面白く、特に弟ボンギは「GODニート」と呼ばれるほどの典型的なダメ男。
しかし、彼の発言する言葉はあくせく働くサラリーマンたちへの疑問提起でもあって、彼やダジョンの立ち位置こそがこのドラマにおいて「真に言いたいこと」なのかもしれません。
権力に踏みつけられて生きる多くのサラリーマンたちをコミカルに描きつつ、ダジョンとナム課長の関係の行方も気になる笑いにあふれたサラリーマンドラマです。
僕は彼女に絶対服従 感想と評価・評判
☆僕は彼女に絶対服従☆
これまで観た韓ドラの中で最高だった#僕は彼女に絶対服従#韓ドラ pic.twitter.com/s11sYKVyWo— 亜美 (@satoshi_aminko) 2018年6月4日
最後に
実のところ、何度か見るのをやめようかと思った作品でした。最初はコメディ要素が多く、面白い!と思って見ていたのですが、あまりにも情けない主人公や、肝心なことを周りに言わないヒロインだったり、権力にへこへこするサラリーマンたちの姿が嫌になり見ていられなくなったんです。
それは、実際に経験したことがあったからなのか、真面目に捉えすぎてたからなのかは分かりませんが、どうしても登場人物に好意が持てませんでした。
しかし、それが本当にリアルに描かれているからだと気づき、それを軽減するためにもコミカルな作風にしてるんだとわかってからは素直に楽しめるドラマになりました。
それぐらいにサラリーマンをリアルに描いたこの作品は「ミセン」とも対をなす作品とも言っていいほどですし、男と女のラブコメではなく、ツンデレヒロインに心を鷲掴みにされた男の心情を描いたラブコメとしても非常に見事だといえると思います。