8番目の男【韓国映画】キャスト・感想・評価・あらすじ!パクヒョンシク主演

パクヒョンシク主演韓国映画8番目の男

パク・ヒョンシク&ムン・ソリ主演による法廷ドラマ!

韓国で初めて行われた実際の陪審員裁判を基に描いたエンターテイメント・サスペンス。

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

8番目の男【韓国映画】キャスト一覧

2019年5月16日韓国にて公開(日本公開日2019年11月1日)

上映時間:114分

監督、脚本:ホン・スンワン

【クォン・ナムウ役】パク・ヒョンシク
最後に陪審員に選ばれた男。防犯グッズを開発している。

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【キム・ジュンギョム役】ムン・ソリ
初めての国民参加裁判を担当する裁判長。

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【ピョン・サンミ役】ソ・ジョンヨン
専業主婦陪審員。

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【チェ・ヨンジェ役】チョ・ハンチョル
大企業秘書室長陪審員。

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【チョ・ジンシク役】ユン・ギョンホ
無名俳優陪審員。

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【オ・スジョン役】チョ・スヒャン
20代就活生陪審員。

【ユン・グリム役】ペク・スジャン
法学部生陪審員。

【ヤン・チュンオク役】キム・ミギョン
介護士陪審員。

【チャン・ギベク役】キム・ホンパ
無職陪審員。

本作は人気俳優パク・ヒョンシクさんの映画初主演作です。

本作は基本8人の陪審員と裁判官たちしか登場しませんが、名脇役のキム・ミギョン、キム・ソニョンやドラマ「刑務所のルールブック」でブレイクしたイ・ギュヒョンんも出演時間は短いながらも登場しています。

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8番目の男【韓国映画】あらすじ

韓国初の国民参加裁判が注目を集める中、年齢も職業もバラバラの8人が陪審員として選ばれました。

しかし、裁判の当日になって陪審員の一人が現れず、急遽クォン・ナムウ(パクヒョンシク)が8番目の陪審員として選ばれることに。

今回の裁判は、容疑者の自白はもちろん証拠や証言まで揃っていて、後は量刑を決定するのみという簡単なものだったのですが、容疑者が突如容疑を否認したことで陪審員たちは有罪無罪を判断しなければならなくなってしまいます。

判事をはじめ、陪審員たちの多くが容疑者の有罪を疑うことなく、早々に裁判を終わらせようとしていたのですが、そんな中クォン・ナムウだけは事件に疑問を持ち、周りの反対を押しきって調べ直そうとしはじめ・・・。

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8番目の男【韓国映画】みどころ

本作はドラマ「SUITS/スーツ」や「力の強い女 ト ボンスン」などの人気作品で知られるパク・ヒョンシクさんの長編映画デビュー作です。

この映画で描かれている裁判は、2008年に実際に起きた事件がベースになっていて、初めての国民参加裁判ということもあり無難な事件が扱われていたり、裁判所がマスコミにアピールしていたりと、普通の法廷ものとはひと味違った内容となっています。

想定では容疑者の量刑を決めるだけで終わるはずだった裁判が、容疑者の突然の容疑否認や主人公の性格なども相まって裁判はどんどん長引いていきます。

そんな裁判所を舞台としたシチュエーションドラマでありながら、主人公をはじめ陪審員のキャラクターが個性的で、最初は早く終わらせようとしていた陪審員たちが、主人公の提示する疑問や意見に影響されて真剣に事件と向き合っていくようになります。

作品の軸となるのはサスペンスなんですが、コミカルなキャラクターたちによる会話劇や、事件と向き合うことで見えてくる家族ドラマに泣けるヒューマンドラマ要素などもあったりと、実にエンターテイメント性の強い作品になっています。

法廷ものなので当然難しい専門用語なども出てくるものの、一般人である陪審員たちを中心に描いた作品ということもあって、とても分かりやすく人間味のある描かれ方がされているのが特徴です!

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8番目の男【韓国映画】感想・評価

この裁判が韓国初の陪審員裁判だという設定とはいえ、全体的にあまりにもご都合主義すぎだと感じました。

裁判直前で陪審員一人が決まるのがそもそもおかしいですし、8人いなけらばならないとはいえ主人公のようなキャラクターが選ばれたのも都合が良すぎます。

陪審員たちのキャラクターが平均的に描かれているならそんな人もいてもいいのでしょうが、明らかに一人だけ活躍の場面が多いので違和感を覚えました。

そもそも、犯人の自白だけで確実に犯人だという証拠もない事件を初の陪審員裁判の対象として選ぶのかという問題があります。

そして、注目の裁判とはいえ陪審員の顔が世間にさらされるのはどうかと思いますし、陪審員と容疑者が直接対面するのも考えられないこと。

全体的にコミカルなら許容出来たかもしれませんが、類似作「十二人の怒れる男」ほどのサスペンス要素はなく、三谷幸喜脚本による「12人の優しい日本人」ほどコミカルでもないので、どこか中途半端に感じてしまいました。

この2作品を知らなければある程度は楽しめると思いますが、法廷ドラマの中にユーモアやヒューマン要素、そして実際にあった事件を扱ったという社会性、さらにずさんな捜査やパフォーマンスだけの裁判という韓国作品にありがちな展開もあったりと、色々と盛り込みすぎじゃないかというのが率直な意見です。

韓国らしいエンタメだといえばそうなのかもしれませんが、ちょっとやり過ぎですよね!

まとめ:エンタメ作品として見れば楽しめますが、法廷ものとして考えるとあり得ない設定や展開が多く、コミカルにいくのか、サスペンスで通すのか、それとも感動がメインなのかが伝わってきませんでした。

普段、法廷ものを見ない方であれば十分楽しめるとは思いますが、細かいところが気になる方にはあまりオススメ出来ない作品だと思います!

最後に

最初っから最後までまんま「12人の優しい日本人」風でしたね!

この「12人の優しい日本人」は、法廷ものの名作とされる「十二人の怒れる男」をコメディタッチに仕上げたものなのですが、本作はこの二つの作品の中間に位置するようなつくりになっていたと思います。

前者は陪審員たちの話し合いがメインであり、ほぼワンシチュエーションで展開される会話劇なんですが、本作はそこに裁判本編や現場検証なども加わって広がりを見せていました。

確かに展開としてはこの方が派手なのですが、法廷ものにエンタメ要素を入れ過ぎたことでご都合主義になっていましたね。

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