韓国ドラマが日本に根付いてから十数年、韓国映画も「シュリ」や「JSA」などの登場でドラマより一足早く話題になりましたね。
しかし、ドラマが地上波やBS、その他専門チャンネルなどで気軽に楽しめる中、映画に至っては上映規模も小さくなり、期間も短いものばかり。
でもそれは、韓流スターブームにより恋愛映画がヒットしたころのような良質な作品が無くなったからじゃないのかといえば、それは違います。
一時期のような、見たことはないけど話題なので名前は知っている、といった作品は少なくなったとは思いますが、良質な作品は確かに存在します。
じゃあ、何がおススメなの?レンタルしにいっても沢山ありすぎて選べない!
そんな方に、dTVで気軽に見れるおススメ映画を近年のものを中心にご紹介したいと思います。
目次
10位「猟奇的な彼女」
ただのラブコメじゃない、運命を信じてみようと思った作品
韓国映画を挙げる上で、代表的な作品の一つ。私もこの作品に出会ったことが韓国映画を見る切っ掛けとなった。監督を一躍有名にし、主演二人を大スターに押し上げた、大ヒットラブコメディ。
暴力的な彼女と、ひょんなことから彼女に関わってしまった大学生キョヌとの恋愛を面白おかしく描きながらも、非常に感動する傑作。
DVDもサントラも大ヒットし、ブームを巻き起こした作品でもある。
彼女が書いた脚本の映像化やぶっ飛んだ行動などのハチャメチャに笑い、彼女を理解してあげようとするキョヌの優しさは涙なくしては見られない。
この〈笑い〉と〈悲しみ〉の対比が素晴らしい作品だと思う。年に一度は見返したくなるくらい大好きな映画だ。
なぜ今更この作品を紹介するのかというと、実は2017年にこの作品が時代劇としてTVドラマでリメイクされたり、2016年にはチャ・テヒョンが主演した続編も作られたりと話題性抜群だから。
TVドラマに至っては2018年に入りレンタル開始されているので、気になった方はもう一度映画版を見直してみてはいかがだろうか?
監督:クァク・ジェヨン
出演:チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン
9位「今日の恋愛」
ありきたりであるということ、それが一番難しいのかもしれない
二人の幼馴染が長年の親友関係から、恋愛に発展してゆく特に目新しさもない内容で、例えるなら友人の結婚式で二人の馴れ初めを聞いたときにでも出てきそうな話。
ヒロインがお天気キャスターだったり、不倫していたりと、多少の装飾はあるが、基本はそれぞれに恋愛して傷つきながらも、結局は一番傍にいた幼馴染と結ばれるという普通の話なのだ。
韓国ドラマにあるような飛び抜けた展開も、驚きの真相もない日本的な恋愛映画と言ってもいいだろう。
夢のような出会いや、ド派手な展開はないかもしれないが、ありきたりだからこそ共感でし、響くものがあるんだと思う。
イ・スンギとムン・チェウォンも凄く魅力的で、人気者の彼女を長年思い続けるちょっとダサい彼がとても愛おしくなる作品。
監督:パク・ジンピョ
出演:イ・スンギ、ムン・チェウォン、イ・ソジン
8位「建築学概論」
初恋とは幻想なのか、最初にして最上の恋
彼は一方通行の片想いだと思っていた。彼女は彼を忘れず心の片隅に置いていた。
一般的に、男は初恋を忘れることなく、女性のタイプも初恋の相手に似た人を求めがちなのだという。逆に、女は初恋を記憶の中の想い出としてとっておくだけ。
ではこの映画ではどうなのか。自分の思い込みで一方的に初恋を諦めた彼と、15年もの間彼のことを忘れずにいた彼女。
もし、あの時のすれ違いが無ければ二人はどうなっていたのか。もし、二人の再会がもう少し早ければ状況が変わっていたのか。
そんな、叶うことのない想いが胸を締め付け、非常に切なくなる初恋の物語。
若い頃を演じたスジとイ・ジェフンが素晴らしく、淡々とした展開の映画ながらも世界観に吸い込まれる秀作。
建築学概論とは将来建築士を目指す彼が彼女と出会った講義名。名作アニメ『秒速5センチメートル』にも通ずる切ない初恋の話。
監督:イ・ヨンジュ
出演:オム・テウン、ハン・ガイン、スジ、イ・ジェフン、チョ・ジョンソク
7位「監視者たち」
リメイクにしてオリジナルを超える監視サスペンス。気持ちは熱く、頭は冷静に
2007年の香港映画『天使の目、野獣の街』を韓国でリメイクしたクライム・サスペンス。
犯罪者を監視する専門チームと、犯罪組織の攻防をスリリングに描いた作品で、監視班をメインに据えるという珍しい作品。
対象者をマークし、複数人が入れ替わり立ち替わりで尾行し、帽子をかぶったり上着を裏返したりしながらバレないように追う様がクールでカッコいい。
オリジナルも勿論いい作品だが、より規模が大きくスタイリッシュになった本作の方が個人的には好み。
チョン・ウソンが犯罪者役、監視班の新人役に清純さや華やかさを抑えたハン・ヒョジュ、この人が居るだけで画面が締まるソル・ギョングを渋い班長役にし、派手なアクションや爆発などはないもののヒリヒリした空気感とキャラクターの魅力で突っ走った名作。
追うものと追われるものの騙し合いを描き、直接的接触のない攻防戦でここまでドキドキハラハラ出来るとは素晴らしい。
監督:チョ・ウィソク、キム・ビョンソ
出演:チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ、ソル・ギョング
6位「ベテラン」
ユ・アインのキレっぷりは、「ダークナイト」での言うところのヒース・レジャーか

ひとことで言うなら、財閥御曹司の犯罪を追う熱血刑事の話。韓国では定番の題材であり、まぁよくある話である。
犯罪を犯してるのは間違いないが映画としては少し地味でTVドラマ感が強いのが残念。大量殺人も、爆発もなく、失礼ながら規模が小さいのだ。
だったら何故おススメなのか、それは登場人物の描き方が上手く、刑事たちの軽快な乗りや仲間がやられた後の一体感だったり、主人公の奥さんのスカッとした性格などキャラクターたちが生き生きと描かれているからだ。
それは悪役にも言えることで、財閥バカ息子の救いようもないクズさや、取り巻きたちのゲスさ加減、特にユ・ヘジンの気持ち悪さは秀逸。
財閥の犯罪隠しは韓国ドラマで山のように見ているが、ここまで本人が直接的、かつ感情的に罪を犯し続けるのも珍しい。
終盤のカーアクションと、格闘シーンの痛々しさは本当にリアルで、このシーンを見るためだけに見てもいいくらい。
この作品でのユ・アインは憎々しい役を見事に演じ上げており、実際に会ったら殴りたくなるほどだ。
ここまで目新しくないテーマでを面白くしてくれた役者陣に拍手。あとはタイトルがもっと良ければ・・・。」
監督:リュ・スンワン
出演:ファン・ジョンミン、ユ・アイン、オ・ダルス、ユ・ヘジン
5位「LUCK-KEY/ラッキー」
裏社会伝説の殺し屋が、料理人に俳優にと表の世界で大ブレイク!?

内田けんじ監督の大傑作『鍵泥棒のメソッド』を韓国でリメイク。
正確には原案として韓国テイストを大胆に加えた作品だ。
香川照之役をユ・ヘジンが堺雅人役をイ・ジュンが演じており、ある日銭湯で転倒した殺し屋が転んで頭を打った弾みに記憶喪失に。
その場に居合わせた売れない役者が金持ちそうな殺し屋と入れ替わって・・・という話。
日本版と違うのは恋愛要素が大幅に加えられ、コメディ要素も強くなるなどエンターテインメント色が増した作品になっている点。
突っ込みどころ満載で、日本版と比べると洗練さに欠けるが、オリジナルと比べるよりも別物として見た方が楽しめるかも。
コワモテ殺し屋の引きつった笑いや、役者としてのダメダメっぷりなどユ・ヘジンの魅力たっぷりの作品。
殺し屋が登場するが、サスペンス要素などなく素直に笑える万人受け間違いなしの良質コメディである。
監督:イ・ゲビョク
出演:ユ・ヘジン、イ・ジュン、チョ・ユニ、イム・ジヨン
4位「ただ君だけ」
あなたに光をあげたくて、ただあなたのそばにいたかった

チャップリンの名作『街の灯』をモチーフとした切ないラブロマンス。
都会の片隅でひっそりと暮らしていた男女が出会い、そして愛し合う。
二人のつつましやかな暮らしは幸せにあふれていた。
これは、取り立てて珍しい話でもなく、題材としてもありふれたもの。だからこそ、役者にかかる責任は大きい。
ソ・ジソプのやさぐれた感じが『ごめん、愛してる』の主人公を思い起こされ、寡黙で粗暴な男を見事に演じ上げているし、ハン・ヒョジュも視覚障碍者でありながらも明るく健気に生きる女性そのものになり切っているかのようだ。
その後、彼女の光を取り戻すためにしたことが、二人を引き離すことになってしまう。
お互いのためを思ってしたことで、そばにいられなくなるなんて何と不幸なことだろう。
幸せと不幸の落差が、見るものに衝撃を与え涙する珠玉の名作。ラストはご自分の目でお確かめください。
監督:ソン・イルゴン
出演:ソ・ジソプ、ハン・ヒョジュ、カン・シニル、チョ・ソンハ
3位「サニー永遠の仲間たち」
あの頃の私たちは輝いていた、あの素晴らしい日々よふたたび

監督のデビュー作『過速スキャンダル』は800万人を動員するヒット作。
本作は80年代の高校時代と、アラフォーの現代を描いた青春コメディー映画。
高校時代、仲良しグループ・サニーのメンバーたちがとある事件によりバラバラに。主人公のナミは40代になり、久々に昔の仲間と再会しかつてのサニーのメンバーを探すこととなる。
それぞれに事情を抱えて生きてきた友人たちは、自分たちが最も輝いていた80年代を思い出すのだった。
懐かしいヒットナンバーと共に、青春時代と現代を面白おかしく、かつ感動的に描いた本作も700万人を動員する大ヒット作となった。
今やそれぞれで主演も務める若手女優たちが出演しているのにも注目。
女性版『パッチギ』ともいえるケンカシーンや、友情の素晴らしさに胸が熱くなる作品。
日本にて大根仁監督によるリメイク作『SUNNY強い気持ち・強い愛』の公開も決まっており、この機会に傑作オリジナルもご覧あれ。
監督:カン・ヒョンチョル
出演:ユ・ホジョン、シム・ウンギョン、カン・ソラ、コ・スヒ、パク・チンジュ、ミン・ヒョリン
2位「あの日、兄貴が灯した光」
ベタであるからこそ、誰もが涙するのかもしれない。

前科10犯の詐欺師の兄と、柔道韓国代表の弟の二人を通して家族の絆を描いた作品である。
パク・シネは柔道のコーチ役で出演。
ストーリーは兄弟がぶつかりながらも、その絆を取り戻していくというもので特に珍しいものでもない。
試合中の事故により失明してしまった弟の面倒を見るという理由でまんまと出所した兄はどうしようもなく、失明によって生きる気力すら失い引きこもっている弟にも最初は心配する素振りすら見せない。
そんな兄も徐々に変わっていき、コーチと共に弟の再起を願いうようになる。
内容だけ聞くと非常に重々しい話に思えるが、笑いも挟みとても見やすい作品になっている。
ヒューマンドラマという軸をブラすことなく、家族ドラマのお手本とも呼ぶべき明快なストーリーは万人受けするものだと思う。
兄が変わっていくことで、弟も生きる意欲を見出す感動のドラマ。素直に泣ける。
監督:クォン・スギョン
出演:チョ・ジョンソク、D.O.(EXO)、パク・シネ
1位「インサイダーズ 内部者たち」
Web漫画を元にした、悪人たちの輪舞(ロンド)

悪人を演じるイ・ビョンホンが好きだ。
『JSA』や『甘い人生』で映画界での評価を確立し、同時にドラマ界でもヒット作を連発、その後ハリウッドでも活躍しながらも本国でも良作に出演するなど、今やアジアを代表する俳優でありその人気はとどまることを知らない。
『悪魔を見た』前述の『王になった男』『MASTER』などで悪役を演じ高い評価を得た俳優であり、本作でも狂気の男を見事に演じているのだ。
巨大財閥と政治家、そして影のフィクサー、これらの巨悪を相手にする検事と、かつてはそれら権力者に使われていた男(イ・ビョンホン)が協力し悪の秘密を告発する物語。
展開、キャスティング、演出どれをとっても秀逸であり、役者陣の演技合戦が見どころとも呼べる政治ヤクザたちの物語である。
エログロ要素も含まれるが、テンポよく進むストーリーは飽きることなく見れるので難しく考えないで欲しい。
監督:ウ・ミンホ
出演:イ・ビョンホン、チョ・スンウ、ペク・ユンシク
最後に
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